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vol.016のご感想を紹介します。

読者の方から、vol.016のご感想をいただきましたのでご紹介します。

 

私の妹は知的障害があって小中学校を通常学級で過ごしていたのですが、杉﨑さんは自分からいろいろと頼まなければいけないことが、負担になっていた、と。
さて、妹はどうだったのだろうと考えました。
…頼む、ということが上手くできていなくて、周りがやってくれていたことが多かったんじゃないかなあ、と思います(苦笑)。
今の学校の仕組みの中で、ハード面とソフト面で、障害のある子が通常学級で共に学ぶ大変さや難しさが多々あることは承知の上で言いますが。障害がある子が一方的に「してもらう」存在であるのかと言ったら、私はそうではないと思うのです。障害があることで、その子なりに生きることやコミュニケーションの取り方の工夫を互いに考えること、学びの方法も新しい発見が生まれることがたくさんありそうです。
何か手がかかることを、余計なこととか効率的ではない悪いことのように捉えてしまったら、それは大きな損失だと思います。小中学校であればクラスや学年、学校の大切な一員としてその子を認めその子の良さを伝え、互いに思いやる関係を作っていくのは、教員と周囲の大人がお手本になるべき存在でしょう。
学校支援事業で相談を受けると、まだまだ、学校での教員の心無い対応に愕然とすることも多いのですが。私は私ができることをあきらめずにやっていくしかありません。そして、genteで紹介されている「ユニバーサルマナー検定」のような取り組みをはじめとして、社会全体が「手を差し伸べることが当たり前」になっていくことで、誰もが暮らしやすくなるよなあ、と思うのです。

 

ご感想ありがとうございました。

「一方的にしてもらう存在ではない」まさにその通りだと思います。障害のある子もない子も一緒に過ごす中で、お互いに得るものがあるでしょうし、そこで培われたものは後々社会に出ても活かされるものだろうと思います。学校は、学力向上のためだけにあるのではないですから。

 

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