gente編集部は「障害」「障害者」という表記を使用しています。
詳細は下部「表記について」をご覧ください。
gente発行の経緯や活動初期から現在に至るまでの課題意識の変遷など、丁寧な取材に基づき記事にしていただきました。ぜひご覧ください。
「私自身、自分がうつ病になるとは思っていなかったんです」と語るのは、今回の取材を受けてくださった竹内将太郎さん。うつ病が特別な病気ではなく、誰しもそうなる可能性があるとの認識は充分広まっています。精神疾患による労災認定は過去最高を更新(※1)し、身近にうつ病を経験した人がいる方も少なくないでしょう。にも関わらず、精神疾患は他人事と考えている人は多いのではないでしょうか。「自分が特別ではないですし、小さな歪みから誰でもなる病気だとあらためて感じました」と竹内さん。当事者となって知った、本当の辛さや病気に対する偏見について語ってくださいました。また障害者雇用を選んだ理由、再就職の準備期間に役立った行動についても伺っています。
竹内さんの勤務先でスーパーバイザー(以下SV)としてサポートする西村愛さん(写真右)にも同席いただき、サテライト(紙面参照)について取材。さらにアクセンチュア本社でサテライトの生産性向上施策と、世界的に高い評価を受けているI&D(※2)について伺うと、見えてきたのは企業の理論と共存する、実にシンプルで誠実な姿勢、人と向き合う企業風土でした。
gente vol.025は現在バックナンバーとしてお取り寄せが可能です。
※1.厚生労働省調べによる
※2.一般的にはD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)。アクセンチュアではI&Dと呼称しています。
9月12日に開催したオンラインイベント「gente Library Dialogue Vol.0」。過去に取材を受けていただいた方々をゲストに迎え、読者の皆様とゲスト、編集部が気軽にお話しできるイベントでした。
初開催にあたっては不安もありましたが、終わってみれば参加した読者さんもゲストのお二人、編集部自身も楽しんでしまったこのイベント、終始和やかな雰囲気の中、笑顔の絶えないものになりました…(続きは画像をクリック)
gente編集部では、これまで積み重ねてきた独自の取材情報をもとに、障害についての講演・講座を行っております。詳しくは編集部までお問い合わせください。
「障がい」という表記が使用されるようになったのは2006年頃からです。多くの自治体が障害者施策や法整備を検討する中で、表記に対しても検討がなされ「障がい」という表記を使用する事を定めた各自治体独自の対応が広まったものです。この「障がい」というという表記は一般的にも広まり、自然に使われるようになりました。「gente」も創刊以前よりこの表記を自然に使用していましたが、号を重ねるごとに、ひとつの矛盾に気づき…(続く)
「障害」は社会にあります。
「障害者」は、それに直面しています。
あなたには「障害について識る」機会がありますか?
「障がい」という言葉を聞いて思い浮かぶのは、どんな事でしょうか。
「目が見えない」「立つ事が出来ない、困難で車いすを使用している」
「他の人と同じ方法で、物事をこなせない」
これは「障がい」なんでしょうか?
確かに身体や心、脳の機能によって何かが出来ない、困難だという人がいます。
ですが出来ない事それ自体が「障がい」なのではなく、その人たちのために
他に出来る方法を提示できない、社会のほうに「障害」はあるのです。
「目が見えない」「立つ事が出来ない、困難である」などといった事は
全て「機能の違い」であって、
それは決して「障がい」ではないとgente編集部は考えています。
では本当の障害とはどんなものなのか?
直面する人たちの立ち位置に立って、はじめて感じる事があります。
普段、気にも留めない段差。
商品棚から好きなものを見て選び、買い物をする事。
定められたマニュアル通りに、仕事をする事。
直面する人の立ち位置で感じる、社会にある障害。
それに気づき、考える。あらゆる人が共に暮らす、社会について。
「gente」は「人を通して障害を識る」フリーペーパーです。