淑徳大学特別授業

2022年度より「gente」を教材活用していただいている淑徳大学総合福祉学部。こちらで特別支援教員を志し学んでいる多くの学生の皆さんを前に、gente編集部による特別授業をさせていただきました。

「病弱教育」の1コマを特別授業に割いてくださった松浦教授は、「教員には幅広い視野が必要。障害理解の啓発をフリーペーパーを通して行っている編集者として、メッセージを伝えて欲しい」との考えで特別授業のご依頼をくださったのですが、授業に先立ってなんと50名以上の学生の皆さんから、編集部への質問を集めてくださっていました。学生さんからいただいた質問にひとつひとつ目を通すと、皆さん障害や教育について真剣に考えている様子が伺え、ぜひ皆さんの期待に答える授業にせねば、と身の引き締まる思いで授業に臨みました。
授業で何をお話しするか、具体的な内容はこちらに一任していただいていたのですが、「gente」は障害福祉の専門家や資格保有者が立ち上げた媒体ではありませんし、常に読者目線で作ってきた媒体です。取材を重ねるごとに「こういう所に障害があるとは知らなかった」「気づかなかったけど、こういう障害に直面しているんだ」と編集部自身も学び、考えをアップデートし、それを発信してきました。学生の皆さんに何を伝えるか考えた時、やはりこれまでの積み重ねを共有するのが一番だろうということで、これまでの活動を踏まえて「gente」が考える障害や、障害に直面する人との接し方などについてお話しさせていただきました。 

創刊準備号取材時に初めて知った手話と日本語の違いや、手話者にとっての障害の所在。創刊号で目の当たりにした、視覚障害者が日常的に直面している障害。発達障害や知的障害のように、外見上それとわからない障害者が直面している障害とはどんなものなのか。当事者取材でしか得られない体験や、その積み重ねから編集部が導き出した見解など。伝えたい事をちょっと詰め込みすぎてしまい70分近く話し続けてしまったのですが、にも関わらず前のめりに聞いてくださっている学生さんばかりで、普段の授業とは違った講義から何かを学び取ろう、という姿勢を感じることが出来る充実した授業となりました。

時間が押してしまったため、事前にいただいていた質問の中から2つ3つお答えし、特に気になった質問の一つをその場で詳しくお聞きしてお答えさせていただくにとどまりましたが、本当はもっと学生さんとお話しする時間を取りたかったので、授業終了後に質問に来てくださった熱心な学生さんもいたのはありがたかったです。特に直近のvol.018は特別支援教員を志す皆さんにとっては大切なメッセージが詰まっている号だと自負していたのですが、「vol.018すごく好きで、何度も繰り返し読んでます」と言ってくださった学生さんの発言には感激しましたね、届いているんだなと。

大学での学びとはまた違った「実際に起きている事」をお伝え出来て、学生の皆さんにも刺激になったのではないかと感じられる授業でした。
またの機会には、ぜひこちらから話すだけではなく意見交換を多くできればと期待しています。

 

gente編集部では、これまで積み重ねてきた独自の取材情報をもとに、障害についての講演・講座を行っております。詳しくは編集部までお問い合わせください。