gente編集部は「障害」「障害者」という表記を使用しています。

詳細は下部「表記について」をご覧ください。

【次号予告vol.020】「できないって思ってても、何も変わらない」

今回取材を受けてくださったのは、千葉市内の会社に勤める中川莉紗子さん。脳性まひで右半身麻痺と不随意運動(自分の意思とは関係なく体が動いてしまう)があり、そのため発話しにくい構音障害もある中川さん。車いすこそ使わないものの、身体が不自由なのは誰が見てもわかるでしょう。
地域の学校に通い、高校では運動部に所属するなど、周りの支えもあってそれほど不都合を感じない学校生活を送れた中川さん。一方で大学進学しながらも、就職活動ではかなり苦戦を強いられたそうです。ですが今では会社には欠かせない、周りから頼られる存在になりました。
今回は中川さんご本人のインタビューに加え、「採用に迷いはなかった」と語る会社の代表、依田和孝さんをはじめ職場の方々にいろいろとお話を伺いました。障害のある人と一緒に働くヒントや気づきのある内容となっています。
gente vol.020は6月より配架開始。
いま定期便にお申し込みいただくと、発行と同時にご自宅に届きます。ぜひご利用ください。


【最新号: vol.019】「どうしたいかは、自分次第かなって」

笑顔でピアノを調律するこちらの女性、生駒夢さん。生まれつき色素が少ない「アルビノ」という疾患によって、紫外線にとても弱く、色の薄い肌やを持っています。また矯正できない低視力、ロービジョンの視覚障害者でもあります。
「外見の違いで悩んだり、見えにくくて悔しいな、と思う時期もありました。けど障害は私の一部でしかないから。できる方法で、やりたいことをやろうって」と、自分の進む道を見つけた生駒さん。嫌でも目立ってしまう外見と、見えにくさによって生じる居心地の悪さを感じながらも「自分が納得できる選択をしてきた」という生駒さんに話を伺うと、あらためて考えさせられるものが見えてきました。
そしてサブコンテンツは「見たいモノ、行きたいトコロ」。これまでも自分の見え方なりに紅葉や美術を楽しんできたという生駒さんと、網膜走査型レーザアイウェア「RETISSA Display2」を持ってお出かけ!見えにくい生駒さんの移動の様子や、はじめて「はっきり見えた」ものの感想とは?
gente vol.019は好評配架中。ぜひお手にとってみてください。

【gente編集部2022年度活動レポート】

2022年度、年4回の「gente」発行のほかさまざまな活動を通して、編集部は「障害について知る機会」を作ってきました。今年度の活動振り返りを、noteに掲載していますのでぜひご覧ください。
※この記事はどなたでもご覧いただけます。

「gente」の購読が変わりました。

フリーペーパー「gente」が発行ごとに郵送で届く、3ヶ月ごとのサブスク【gente定期便】がスタートしました
「近くに配架先がない」「取りに行く時間が作れない」「行ったらもうなかった」…という人にぴったりな、発行直後にお手元に届く定期便。定期便のご利用は「gente」発行支援にもなりますので、ぜひご活用ください。ただいまお申込みいただきますと、3月発行「gente vol.019」からお届けスタートとなります。
【gente定期便:¥300/号(本体¥160+送料¥140)】
お申し込みは画像のリンクまたはHP内のバナーから。お持ちしております!

【淑徳大学にてgente編集部特別授業を行いました】

2022年度より「gente」を教材活用していただいている淑徳大学総合福祉学部。こちらで特別支援教員を志し学んでいる多くの学生の皆さんを前に、gente編集部による特別授業をさせていただきました。
「病弱教育」の1コマを特別授業に割いてくださった松浦教授は、「教員には幅広い視野が必要。障害理解の啓発をフリーペーパーを通して行っている編集者として、メッセージを伝えて欲ください」との考えで特別授業のご依頼をくださったのですが、授業に先立ってなんと50名以上の学生の皆さんから、編集部への質問を集めてくださっていました。詳しい授業の様子は、画像から記事をご覧ください。

gente編集部では、これまで積み重ねてきた独自の取材情報をもとに、障害についての講演・講座を行っております。詳しくは編集部までお問い合わせください。


vol.017のご感想をいただきました。

読者の方から、vol.017のご感想をいただきましたのでご紹介させていただきます。

 

gente VOL.017を拝見しました。写真だけでなく、ろう文化についてイラストがあったりカラフルで見やすいレイアウトで読みやすかったです。また、山口さんの働いている職場での工夫については、山口さんだけでなく同僚のお話も伺うことができコミュニケーションは双方向なので障害者だけが頑張るのではないことを気づかせてくれると思います。

 

ご感想をお寄せいただき、ありがとうございました。gente編集部では、皆様からの感想をお待ちしております。


ユニバーサルマナー検定 東京/大阪会場受講者全員への「gente」配布が決定しました

ユニバーサルマナー検定は、障害者や高齢者、ベビーカー利用者など、さまざまな人たちへの適切なお声かけやサポート方法を学び、身につけるための検定です。企業や学校などでのインクルーシブな環境整備が求められる中で注目を集めていますが、そのユニバーサルマナー検定の東京/大阪会場受講者全員へ「gente」を配布していただけることになりました。ユニバーサルマナー検定でさまざまな人への接し方を幅広く包括的に学び、さらに「gente」でひとりひとりのリアルな事例を知る。「〇〇障害」といっても人それぞれだと知ってもらうために、これほど適した配布は他にないでしょう。今後も「gente」を多くの方々にお届けできるよう活動推進していきますので、ご支援のほどよろしくお願いします。

※東京/大阪会場のみとなります。他エリアでの配布予定はありません。

※2級と3級の会場受講のみとなります。1級は会場検定がありません。(1級の受講資格は2級合格者となっています)


跡見学園赤松ゼミ×ミライロハウスTOKYOスタッフ「gente vol.016座談会」開催

7月に実施した跡見学園赤松ゼミ取材では、学生の皆さんがそれぞれ「gente vol.016」を読んだ感想を共有していました。今度はそれを当事者と共有して、立場の異なる人が同じ記事からどのような感想を持つのか、どんな共通点があり何が異なるのかを感じよう、という趣旨でミライロハウスTOKYOさんにご協力いただき、アルバイトスタッフの皆さんと「gente vol.016座談会」を行いました。跡見学園赤松ゼミからは5名の学生が参加、ミライロハウスTOKYOのアルバイトスタッフさんはそれぞれ見え方の違うロービジョンの方が3名、そしてそれぞれ身体状態の異なる車いすユーザーの方が3名が参加してくれました。ぜひ跡見学園ゼミ取材の記事と合わせてご覧ください。



表記について。

「障がい」という表記が使用されるようになったのは2006年頃からです。多くの自治体が障害者施策や法整備を検討する中で、表記に対しても検討がなされ「障がい」という表記を使用する事を定めた各自治体独自の対応が広まったものです。この「障がい」というという表記は一般的にも広まり、自然に使われるようになりました。「gente」も創刊以前よりこの表記を自然に使用していましたが、号を重ねるごとに、ひとつの矛盾に気づき…(続く)


人を通して障害を識るフリーペーパー、

それが「gente(ヘンテ)」です。

 

「障害」は社会にあります。

「障害者」は、それに直面しています。

 

あなたには「障害について識る」機会がありますか?

「障がい」という言葉を聞いて思い浮かぶのは、どんな事でしょうか。

「目が見えない」「立つ事が出来ない、困難で車いすを使用している」

「他の人と同じ方法で、物事をこなせない」

 

これは「障がい」なんでしょうか?

確かに身体や心、脳の機能によって何かが出来ない、困難だという人がいます。

ですが出来ない事それ自体が「障がい」なのではなく、その人たちのために

他に出来る方法を提示できない、社会のほうに「障害」はあるのです。

「目が見えない」「立つ事が出来ない、困難である」などといった事は

全て「機能の違い」であって、

それは決して「障がい」ではないとgente編集部は考えています。

 

では本当の障害とはどんなものなのか?

直面する人たちの立ち位置に立って、はじめて感じる事があります。

 

普段、気にも留めない段差。

商品棚から好きなものを見て選び、買い物をする事。

定められたマニュアル通りに、仕事をする事。

 

直面する人の立ち位置で感じる、社会にある障害。

それに気づき、考える。あらゆる人が共に暮らす、社会について。

 

「gente」は「人を通して障害を識る」フリーペーパーです。